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お金の亡者がメモをする。

キャッシング系の知識をまったり更新。 しょうもない話題や気になったニュースについても記載。

2024/04/20

フィリピンで犯罪者が虐殺される理由

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2016/10/03

フィリピンで犯罪者が虐殺される理由

最近寒くなり始めたなと思ったらまた台風来るんですね…。
 寒い日の台風はキツさ倍増だと思う松尾です、こんにちは。

 今回は、フィリピンで行われている超法規的な殺人について、
 一か月くらい前に話題になったことですが、
 新しく報道があったようなので記事にします。

 超法規的殺人とはつまり、罪に問われない殺人です。
 フィリピンでは現在、罪に問われない殺人で大勢の人が死んでいます。

 フィリピンで現在起きていることについて、簡単にまとめてみます。

フィリピンの現状

 今年の6月にドゥテルテ大統領が就任してから8月までの間に、
 麻薬取引に関連した人々が自警団や警察によって、524人も殺された、という
 ショッキングなデータがCNNニュースから報じられました。
 これも、ドゥテルテ大統領が赴任後から積極的に麻薬犯罪撲滅に取り組み始めたため。
 では、このドゥテルテ大統領による麻薬犯罪撲滅への取り組みとは、
 一体どんなものなのでしょうか。

ドゥテルテ大統領が掲げた公約

 そもそもドゥテルテ大統領は、ダバオ市長時代にダバオ市の治安を回復させた功績があり、
 大統領選ではフィリピン全体の治安の回復、汚職の滅却を公約に掲げています。
 「半年間で汚職を撲滅できなければ辞職する」という発言のほか、
 「独裁者」として警察などの不正を強く取り締まる姿勢を、過激な発言で示してきました。
 そうしてフィリピン国民の支持を得て大統領になったドゥテルテ大統領ですが、
 ダバオ市の治安回復の裏には、血生臭い「制裁」の影がありました。

「処刑団」の存在

 今年の9月17日までフィリピンで行われていた公聴会では、
 ダバオ市で「処刑団」の一員だったと語る証言者が、
 「大統領は市長時代に300人で構成される処刑団を結成させ、
 犯罪者を殺させたり暗殺を行わせていた」と証言して話題を呼びました。
 事実、当時ダバオ市内では殺人事件が多数起きており、
 逆にこうした殺人事件に対する対策を投じないドゥテルテ市長への非難も
 少なからず集まっていたといいます。
 しかもこれらの殺人事件は意味のある調査がされず、ほとんどが放置。 
 結局、証拠不足のためにこれらの殺人事件に自治体や市長が関わっていたかどうかは
 分からないまま、公聴会は幕を閉じています。

大統領就任後の発言

 そして現在、フィリピン全土がいわば「当時のダバオ市」状態になっていることには
 下記のような大統領の発言が深くかかわっています。
 「麻薬密売者を撃ったら、勲章を授ける
 「(薬物使用者などを)見かけたら、警察に連絡してほしい。
 もしあなたが銃を所持しているなら、それを利用しても構わない
 「逮捕に対して暴力的に抵抗する者は撃ち殺すよう、警察や軍に命令する

そしてフィリピン市の現状

 上述のような発言及び許可、新たに敷かれた体制により、
 ・勲章(及び賞金)欲しさに一般人も麻薬密売人を殺すようになる。
 ・警察は殺害が認められているため、手間のかかる生け捕りよりも銃殺を選択する。
 ・一般市民も銃器をむしろ推薦するような発言をされているため、
  自警団も積極的に麻薬使用者を銃殺するようになる
 …以上のように、非人道的で独裁的な、
 まるで世紀末のような状況が出来上がってしまったのです。

最新のニュース

 公約通りの「滅却」を文字通り行っているドゥテルテ大統領ですが、
 「ドイツのヒトラーは600万人のユダヤ人を虐殺した。
 フィリピンには私がいる。
 300万人いる麻薬犯罪者を、私は喜んで虐殺する」
 というホロコーストの虐殺に自身の政策をなぞらえるような発言をして、
 世界中からものすごい非難を買いました。
 それに対して報道官が「決してホロコーストでの虐殺を軽視する意図ではない」
 弁明を発表したようですが、
 本人は弁明するどころか難民受け入れ問題を引き合いに出して反論する始末。
 フィリピンの非人道的な政策が止まる日は、まだ遠いようです。

まとめ

 松尾の友人にはフィリピン人のハーフがいるのですが、
 それくらい、フィリピンとは近い国であると思っていました。
 ですが、道端に麻薬犯罪者の死体と巻き込まれた市民の死体が放置されている画は、
 まるで遠い国のことのように思えて、現実味がありません。

 面白いというよりは心にズシッと来て気になるニュースだったので
 取り上げるに至りました。
 ドゥテルテ大統領の「政治」の顛末に、今後も注目していきたい所存です。


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プロフィール

HN:
松尾
性別:
女性
自己紹介:
サブカル好き独身アラサー。
最近静岡と山梨に旅行して
一年分の富士山を見てきた。