よくドラマなどでは、借金が返せない人のところに怖い人が来て
金返せやオラ!などと罵る場面を目にします。
本当にあんな風に取り立てがあるのだとしたら、
怖すぎてキャッシングなんかできませんよね。
実際には、借金返済が遅れたりするとどうなるのでしょうか。
取り立てがいつから来るようになるのか、職場に電話は来るのか、
そして借金を最終的に踏み倒すことは可能なのでしょうか。
つづきから簡単に紹介してみます。
督促の順序と内容
返済期日を2~3日過ぎたくらいで、電話での連絡が来ます。
大体の方がこの電話で返済期日を過ぎたことに気がつき、
返済を行うと思うのですが…
これを更に無視し続けると、今度は郵便での督促が行われます。
今では、見た目から賃金業者からのものと分かりにくいものを
送付してくれるところがほとんどのようです。
そして、これにも応じずに丸一か月ほど経過すると、
ここで自宅への訪問が行われるようになります。
自宅にいないようであれば外で帰宅を待ち、
声をかけるケースもあるのだそう。
ですが、ドラマや漫画のように声を荒げたり暴力を振るったりという
督促を行うことは絶対にありません。
スーツを着た人が、丁寧な物腰で今後の返済計画について相談に乗り、
「今後は返済します」という誓約書と返済計画書類の記入を求めてきて、
それに応じれば終わりです。
つまり、取り立てに人が来る段階までなら、まだやり直せるのです。
これを更に無視したり避けたりしてしまうと、 大変なことになっていきます。 督促を無視し続けた結果
ある日、急に裁判所から
「出廷するように」という郵便が届きます。
いつのまにか提訴されるのです。
提訴されて求められる内容には2パターンあり、
「給与の差し押さえ」か
「借金全額を一括返済」のいずれかになります。
(どちらになるかは顧客側の経済状況によって賃金業側が判断)
給与の差し押さえについては、
これが通ってしまうと会社に通知がいってしまい、
自分が借金して返済を遅延して
挙句に提訴されたことが会社にバレます。 更に、この時点で滞納開始から2~3か月程度ですが、
この頃には信用情報に「この人は返済を延滞しました」という情報が載ります。
そうなると、今後の人生でクレジットカードを作ったり、
車や住居を買うのにローンを組んだりするのも難しくなります。
この段階まで来ると今後の人生に大変な影響を及ぼしますので、
遅延はなるべくしないように心がけたいですね…。
禁止されている取り立て行為
冒頭でも述べたような暴言と暴力を伴うような取り立ては、
法律では禁止されています。
そして取り立てを行うために
勤務先へ連絡することも禁じられています。
ですので、怖い人が恐喝じみた電話をしてきたり、
自宅まで来て「近所中にバラしますよ」と言ってきたり、
職場まで嫌がらせの電話をしてくるようであれば、
それは
完全に闇金によるものです。 闇金が相手である場合、
元金も含む一切の返済義務がありませんので、
お金を払ってしまう前に専門家に相談してみてください。
借金は踏み倒せるの?
借金には
対個人で10年、対企業で5年の時効が存在します。 ですので踏み倒すことは一応可能(時効援用)ですが、
あまりおすすめできる手段ではありません。
この「時効を迎える」ことの難易度が、尋常じゃないのです。
時効を迎え、借金を踏み倒すにはいくつか条件があります。
「借入れてから1円も返済していないこと」
「時効が中断していないこと」
そして「時効援用手続きを行うこと」です。
「時効の中断」とは、賃金業者に給与や財産を差し押さえられたり、
裁判での訴訟を起こされたり、
督促や取り立てに対して少しでも応答することで、
(※上述は債務の承認=この借金は私のものですと認めていることに該当します)
時効が中断、そこからもう一度、
5年~10年耐え忍ぶ生活を送らねばなりません。
電話や郵便をいくら無視しても、
前項で記述したように家の前で賃金業者が待っていて、
それに応答すればその瞬間に時効中断です。
賃金業者側も時効で逃げ切られたくないので、
必死で時効を中断できるような手段を取ってきます。
しかも、なんとか逃げ切って時効援用手続きをとれたところで、
そこから一生涯、なんのローンも組めなくなり、
クレジットカード等も一切持てなくなってしまうようなので、
やはりデメリットばかりです。
まとめ
返済を延滞しても殴られたり脅されたり、
近隣住民に被害が及ぶことはありませんので安心してください。
ですがその分、それからの自分自身及び家族の人生が、
じわじわと狂わされていくことになります。
やはり、借金返済の滞納は怖いことです。
借り入れる時点から無理のない返済計画を立てて、
必要な分だけの借り入れを心がけておきたいですね。
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