クレジットカードを利用していると、
必ずと言ってもいいほど利用を勧められるリボルビング払い。
通称、リボ払い。
ネット上では、
「リボ払いはやばい」「リボはやめとけ」といった注意喚起を多く目にしますが、
実際、
どうやばいのでしょうか。 毎月の支払額が定額になるし、
良いことずくめのような気がしちゃいますよね。
仕組みを知らずに利用すると借金地獄に落ちてしまう、
リボルビング払いの怖さと仕組みについて解説します。
ちなみに、松尾の友人もリボ払いで大変なことになっていました。
リボルビング払いとは?
利用した金額に関係なく、毎月の返済を一定の金額に設定して、
その金額で支払い続けて完済する返済方法です。
例えば、3万円の買い物をしてもリボルビングに申し込めば、
利息15%込みで31,245円を、翌月以降5000円ずつだけ支払っていって、
大体6か月前後で返済を終える、というものです。
手数料込みで毎月5000円ずつ払う契約の場合を、表にしてみました。
※手数料の計算は前月繰越残高×15%÷12(ヵ月)で算出しています。 こうして見ると毎月の支払額が減って負担がなくなりそうですし、
尚且つ利息も大したことがなくて、便利な仕組みですよね。
でもそれは、賢く使えば、のお話です。
とりあえず楽そう!という気持ちでリボを利用するとどうなるのか、
次の項で見ていきましょう。
便利さの裏側にある罠
先述した例は、3万円の買い物を一度だけして、
その
支払い額だけをリボに設定した場合の例です。
このあと例えば、
翌月にも5万円分の買い物をしてリボ払い、
そして
その翌月には10万円分の買い物をリボ払いに設定したとしましょう。
定額方式のリボで、手数料込みで5000円が引き落とされる形式だった場合、
下の図のようになります。
急にゴールが見えなくなりましたね! これに気づかずに乱用すると、最終的に下の図のようになります。
毎月の支払のほとんどが利息で、元金が減らず、
返済期間が延びるため手数料が余計に増えるという地獄です。
ちなみに、残高スライド方式と呼ばれる仕組みのリボであれば、
毎月の返済額が残債額によって勝手に値上げされますので、
返済期間を延ばさずに完済できます。
そして最近楽天カードなどでも見られる、
定額5000円にプラスで利息が請求される方式のリボ払いは、
毎月必ず5000円ずつ元金が減らせることが強みですが、
毎月の支払額が安定しません。
よくわからずにリボを利用する方の多くは、
支払額が少ないので
残債がどんどん増えていくという自覚がなく、 利息のたかが十何%が降り積もることで
どれだけの脅威になるかを知りません。 なんとか抜け出したいリボ地獄
もうリボ地獄の真ん中にいます、という方は、
ぜひ
繰上げ返済を利用されることをお勧めいたします。
繰上げ返済とは、毎月のリボの引き落としの前にお金を振り込むことで、
元金を減らして返済期間を短くできるシステムです。
この繰上げ返済で振り込んだ金額はすべて元金の返済に充てられるため、
最終的な利息の支払い額をカットできるというメリットもあります。
先ほどの地獄のような図例(完済まで16年かかるもの)にて、
3か月間に5万円ずつ繰上げ返済を行ったとします。
だいぶ支払い日数が減り、利息額も目に見えて減りました。
まとめ
クレジットカード会社にとってのリボルビング払いは、
最も効果的に利息を取れる、とても儲かる決済方法です。
便利そうな打ち出しで気軽に利用できる位置で広告されていますが、
実際に気軽に利用を始めると痛い目を見てしまいます。
今支払っている金額は少なくて楽かもしれませんが、
長い目で見ると、思ったより大変な利息額を払っているものです。
定期的に残債額を確認するなどして、賢く利用していきたいですね。
債務・借金 ブログランキングへ にほんブログ村